カンボジアが新たな製造拠点に

新型コロナウイルスの感染拡大は2020年上半期、各国政府や人々に大きな課題を課しました。国境は封鎖され、観光客は激減して深刻な打撃を受け、学校や公的機関は一部またはすべてが活動を休止しました。新型コロナウイルスは、製造業のサプライチェ―ンにも、生産量の低下や雇用の縮小などの影響を与えました。しかし一方で、新たな機会も生まれました。新しい考え方、そして新たなビジネスの方法を生み出す機会となったのです。

 

プノンペン経済特区もまた、新型コロナウイルスの影響から逃れることはできませんでした。しかし幸運なことに、ほとんどの入居企業は以前と同じように事業を行い、なかには拡大もありました。カンボジアの潜在的なビジネス機会をとらえ、2つの新しい会社がわれわれの経済特区に加わりました。


SEIKAWA (CAMBODIA) TECHNOLOGY CO., LTD.は、電子・電気機器のプラスチック部品製造の会社で、プノンペン経済特区に入居する著名な日系企業のサプライチェーンの一部として中国から進出しました。ロジスティックコストの削減がもたらす利益に着目しました。


WCFO (CAMBODIA) CO., LTD.も中国から進出した製造業者で、アメリカや日本に輸出する光ファイバーとその関連部品の製造を担っています。若く、伸びしろがある豊富な労働力、そして米中貿易摩擦の状況下においては、特恵関税措置を適用されるカンボジアを新たな製造拠点として有利だと考え、選びました。

 

この厳しい状況下で、私たちは希望を失わず、新しい機会を創り出すことが、とても重要だと考えています。


(写真は中国の工場の様子)

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